音を鳴らす
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効果音と BGM
Akashic Engine のゲームで音を鳴らす場合は、一つの効果音や音楽につき Ogg Vorbis 形式 (.ogg) と AAC 形式 (.aac) の二種類のファイルを用意する必要があります。これは、Web ページで音を再生する際に、利用可能な形式がブラウザごとに異なっているためです。
ファイルが用意できたら se1.ogg
と se1.aac
を audio
ディレクトリに配置して、 akashic scan
コマンドでアセットとして追加します。
akashic scan asset
音声アセットはアセットの play()
メソッドを呼び出して再生します。例えば ID が "se1"
の場合は、以下のコードで再生できます。
scene.assets["se1"].play();
もし、TypeScript テンプレートを利用して開発する場合、 scene.assets
は g.Asset
というアセット全体を示す型の配列になっています。よって、そのままでは g.AudioAsset
だけが持つ play()
メソッドを使えません。以下のように as
演算子を使って g.AudioAsset
であることを示す必要があります。
(scene.assets["se1"] as g.AudioAsset).play();
シーンで効果音を利用するには、他のアセットと同じようにシーンオブジェクトのパラメータオブジェクトにアセットの ID を列挙します。以下は画面のタップまたはクリックで効果音を再生する例です。
function main() {
var scene = new g.Scene({ game: g.game, assetIds: ["se1"] });
scene.loaded.add(function () {
scene.pointDownCapture.add(function () {
scene.assets["se1"].play();
});
});
g.game.pushScene(scene);
}
module.exports = main;
Akashic Engine では音声を自動的にループ再生させることで BGM を実現します。 BGM をループ再生させるには、game.json
を編集して該当アセットの systemId
プロパティの値を music
に変更します。
例えば BGM として利用したいアセットの ID が bgm
の場合、 akashic scan
直後は game.json
の対応箇所は次のようになっています。
"bgm": {
"type": "audio",
"path": "audio/bgm",
"systemId": "sound",
"duration": 8000
}
この部分を編集して以下のように "systemId": "music"
を指定します。
"bgm": {
"type": "audio",
"path": "audio/bgm",
"systemId": "music",
"duration": 8000
}
BGM も play()
メソッドで再生を開始します。 BGM は自動的にループ再生されるので、play()
メソッドはシーンロード時に一度だけ呼び出します。
以下のプログラムは上で出てきた効果音再生プログラムに BGM を追加したものです。
function main() {
var scene = new g.Scene({ game: g.game, assetIds: ["bgm", "se1"] });
scene.loaded.add(function () {
scene.assets["bgm"].play();
scene.pointDownCapture.add(function () {
scene.assets["se1"].play();
});
});
g.game.pushScene(scene);
}
module.exports = main;